[Vim入門②] 横の移動をマスターしよう

はじめに

💡
この記事はVim入門シリーズの第2弾です。 第1弾はコチラ

今回はVim入門シリーズ第2弾、横の移動について徹底解説していきます!

おさらい

さて、前回はVimの4つのモードについて解説しました。
その中で、h, j, k, l キーで移動できることについて軽ーく触れました。

hキーで左に一文字移動、lキーで右に一文字移動でしたね。

しかし、ちまちま一文字移動してたら日が暮れてしまいますね。
こんなんじゃVim使ってドヤれません。

今回は、もっと早い横への移動方法を3つ、ご紹介します。

横の移動その1: 回数を指定する

Vimでは、 移動コマンドの前に回数を指定 することができます。

例えば、lを使って右に移動する場合、10lと打つと右に10文字移動できます。
l押しっぱなしにするよりちょっと早いですね。

しかし、回数が指定できるからと言って、「移動したい文字ってここから何文字だろう」ってなりますよね。

例えば、「文末の句点はここから何文字だろう」なんて考えてると辛いものがあります。
文字をいちいち数えてるとかえって遅いですよね。なので、これはあまり使われないです。

横の移動その2: 単語で移動

Vimでは、wで次の単語に移動し、bで後ろの単語に移動できます。

これ、英語を使ってる場合は有用です。hlを連打するよりちょっと早くなります。
また、このコマンドも回数指定できるので 3wで三つ先の単語に移動できたりします。

英語の場合、単語は空白で区切られてるので見分けがつきやすいですよね。パッと近くの単語に移動したい場合に便利です。

問題は日本語を使ってる場合。一応、Vimは日本語が申し訳程度にわかるみたいで、それなりに単語を横断していきます。しかし、その精度はお世辞にもいいとは言えないです。しかも、日本語はスペースの概念がないので回数指定が難しい。

Vimで英語書いてる時はよく使うコマンドです!

横の移動その3: 文字を検索

Vimでは、fで先の文字を検索し、Fで後ろの文字を検索できます。

find の f ですね。

fまたはFを打った後に移動したい文字を打つと、その文字に移動してくれます。

また、行の中に検索した文字が複数ある場合は、;で次のヒットに移動、,で後ろのヒットに移動できます。

これがすごく便利で、横移動はもっぱらこれで行います。文字は指定が楽なので、字数や単語数で移動するより簡単ですし、一度に移動できる距離も長いです。

その他使えるやつ

行端への移動

  • 0で行の先頭に移動できます
  • _で行の先頭の文字に移動できます
  • $で行の末尾に移動できます

行端に移動することは頻繁にあるので、移動を早くしてくれるこれらは覚えておいて損はないです!

ビジュアルモード中の移動

今日紹介した移動コマンドは、ビジュアルモード中にも使えます!

  • vfy -> 次のyまで選択
  • d3b -> 後ろ3つの単語を削除
  • yFo -> 後ろのoまでコピー
  • d$行の末尾まで削除

このように、今日紹介した横の移動だけでも、編集コマンドとの組み合わせは多彩にあります!
コンビネーションを駆使できればどんどん編集スピードが速くなりますよ!

終わりに

この記事では、Vimでの横の移動について紹介しました!

次回は縦の移動について詳しく掘り下げていきます!

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